私大における理系の教育・研究の拡充

 経済産業省などの推計によれば、大学卒や大学院修了の研究者・技術者ら理系人材は2040年に100万人以上足りなくなるとしています。一方、文系人材は約35万人の供給過多となります。AIやロボットなどの活用が現在より広がり、文系人材が多く就いてきた事務や販売、サービスなどで業務が省力化されると見込まれています。

 現状では、私立大生の大半が文系を専攻しています。2024年度の学校基本調査によれば、私立大には約200万人の学生が在籍し、51%が人文・社会科学を学ぶ文系です。理・工・農などの理系は29%にとどまっています。収容定員8,000人以上の大規模私立大は全国に51校あり、このうち47校が首都圏と関西圏、愛知県に集中しています。

 文部科学省は、文系学部が主の私立大学で理系の教育・研究の拡充を図るとしています。都市部で収容定員の多い大規模大学を中心に40校を選び、1校当たり最大40億円程度を支援して学部再編や文理融合のカリキュラムへの転換を促します。高市政権は、日本の成長戦略の一つに未来成長分野に挑戦する人材育成を掲げており、今回の理系拡充支援を施策の柱と位置付けています。

(2025年11月13日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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