「出生前診断、受けますか?」講談社より上梓

 NHKスペシャル取材班の野村優夫氏が、「出生前診断、受けますか?―納得のいく「決断」のためにできること―」を上梓されました。NIPTを含めた出生前診断については、クライエントのみならず、医療者にも様々な考えがあるようです。自己決定権と生命倫理のはざまで揺れ動く気持ちは大切にしなければなりません。クライエントカップルの選択が尊重されることは言うまでもないことですが、自律の原則とは、自分たちの利益をもたらすために必要とされるいかなる倫理的義務に優先しますが、自分の行動について熟慮する能力、実行する能力、そして自己決定から生ずる結果に対する責任を取る能力を備えることが必要となります。
 本書はクライエントが出生前診断を受ける前、受けた後の結果を聴いた際の決断をする上で意義深い書だと思います。


(吉村 やすのり)

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