がんの10年生存率

 全国がん(成人病)センター協議会は、がん患者の部位別10年生存率を公表しました。がん全体の生存率は58.5%でしたが、部位別の生存率には大きな開きがあります。生存率が最も高いのは前立腺がんの94.5%で、最も低いの膵臓がんの5.1%でした。
 5年と10年で生存率の経過を見ると、乳がんでは、589.3%⇒1081.7%、肝臓がんでは、534.1%⇒1016.4%です。これらのがんでは、5年以降でも生存率が下がっており、5年以降も定期的な診療を受ける必要性があることになります。一方、胃がんや大腸がんは低下の程度は小さく、5年生存率が一応の治療の目安になることと考えられます。

(2017年2月16日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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