がんゲノム医療の医療保険適用

がん細胞の100種以上の遺伝子を調べ、患者ごとに最適な治療法を探るゲノム医療の遺伝子検査システムが、明日6月1日より公的医療保険の適用対象となります。患者の自己負担は1~3割で、年齢や所得に応じて上限額を設定する高額療養費制度が適用されます。70歳未満で年収370万~770万円の場合、自己負担は8万3千円程度ですむことになります。
がん細胞の遺伝子を一度に調べ、どの遺伝子に変異があるかを解析できます。がんと新たに診断される人は年約100万人いますが、対象者は再発や進行で標準的な治療が受けられない患者や、小児や希少がんなど一部からスタートします。年に計2万6千人と推測されています。また、治療につながるのはこれまでの研究から1~2割程度とされます。標準的な治療が確立していない患者にとって、効果がありそうな道を見つけるチャンスになると期待されています。

(2019年5月30日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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