がん3年生存率

国立がん研究センターは、2011年に全国のがん診療連携拠点病院でがんと診断された患者の3年後の生存率は、がん全体で71.3%だったと発表しています。拠点病院のうち268施設の患者約30万6千人を分析しています。主要な11種類のがんについて、がん以外の死亡の影響を取り除いた相対生存率を算出しています。これまでに5年や10年生存率を発表していますが、3年生存率は短期間で集計できる利点があります。
膵臓がんの3年生存率が15.1%にとどまるなど、5年生存率が低いがんは3年でも低い傾向がみられています。肺がんが49.4%、食道がんが52.0%、肝臓がんが53.6%と比較的低い結果となっています。一方、前立腺がんは99.0%、乳がんは95.2%、子宮体がんは85.5%と高くなっています。同時に2008~09年に診断された患者の5年生存率も公表しています。全体の生存率は65.8%で、2008年単独集計の65.2%と比べるとほぼ横ばいでした。

(2018年9月12日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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