たんぱく質の摂取目標

厚生労働省は、65歳以上の高齢者が1日に摂取するたんぱく質の目標量を引き上げる食品摂取基準に関する報告書案を示しています。たんぱく質が不足すると、高齢者は筋肉が衰えるなどフレイル(虚弱)という状態に陥りやすく、運動・認知機能が低下します。このため、高齢者が必要なたんぱく質を摂取するよう目標量の下限を引き上げる考えです。
今回の報告書案は、フレイルの発症予防を目的とした場合、65歳以上の高齢者は、体重1㎏当たり少なくとも1g以上のたんぱく質の摂取が望ましいとしています。体重が50㎏の人ならば、1日50g以上となります。100g当たりに含まれるたんぱく質は、例えば豚バラ肉で約14g前後です。食が細る高齢者が十分なたんぱく質を取っていない可能性が高く、今回の報告書案は、朝昼晩の食事でたんぱく質を取ることを推奨する形になります。

(2019年2月23日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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