ひとり親家庭

 2011年度全国母子世帯等調査によれば、母子が123.8万世帯と、父子の22.3万世帯を大きく上回っています。いずれもひとり親になった理由は離婚です。就業状況をみると、働く母のうち5割弱は、雇用が不安定なパートやアルバイトです。これに対し働く父のほぼ7割は正規の職員・従業員です。母の平均年収は、223万円にとどまっています。父も収入が多いとはいえないため、母子・父子世帯いずれも1割が生活保護を受給しています。
 雇用の場が限られパート・アルバイトで働くことが多かったひとり親を、正社員として採用する企業が最近増えてきています。人手不足が背景にありますが、採用された親も仕事に手応えを感じキャリアを積み上げてきています。人口減に悩む地方は、社会へ踏み出そうとするひとり親を活用することが大切となります。

(2016年7月25日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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