イオン飲料の飲み過ぎ

 水分補給に良いとされるイオン飲料やスポーツドリンクなどを多量に飲み過ぎることが問題になっています。問題になっているイオン飲料と呼ばれる飲み物のほとんどは、糖やミネラルを含んでいますが、糖をエネルギーに交換するのに必要なビタミンB1が含まれていません。ミルクや離乳食などをとらずに飲み続けると、ビタミンB1欠乏症になります。稀ですが脳症や脚気になることがあります。
 日本小児科学会の調査によれば、7カ月~211カ月の33人がビタミンB1不足のため、意識障害や浮腫などを起こし、1人が死亡しました。33人中12人に知的障害や運動障害が残りました。風邪の時など短期間に飲むのはかまいませんが、飲む習慣をつけさせないほうが望ましいとされています。汗をかいた時の水分補給に飲み、授乳や食事の妨げにならないように心がけるべきです。

(2017年6月11日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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