オワハラとは、就職活動終われハラスメントを略した造語です。内定や内々定を出すことを引き換えに、企業が学生に就職活動の終了を求めて圧力をかける行為のことをいいます。学生の意思を無視して就職活動を終わらせるよう強引に迫る行為は、経団連加盟企業の採用活動解禁を4月から8月まで後ろにずらした2015年ごろから広がり始めました。
人手不足のなか、売り手市場が続く就活戦線で早く優秀な学生を確保したいという企業の焦りが背景にあります。優秀な人材を確保したい企業間のせめぎ合いは過熱気味になっています。内定と引き換えに就職活動をやめるように迫るオワハラを代行するエージェントも登場しています。
（2017年7月21日 日本経済新聞）
（吉村 やすのり）
