オーストラリアにおける子宮頸がん撲滅のためのプログラム

オーストラリアでは、2007年にHPVワクチン接種が始まり、女性のみならず男性にも接種するプログラムになっています。このまま継続されれば、子宮頸がんの発症率は、2020年までは10万人に6人以下に、2028年には10万人に4人以下に低下すると予想されています。ワクチン接種と子宮頸がんスクリーニング検査が実施され続ければ、2066年までには10万人あたり1人以下になるとされています。また、子宮頸がんによる死亡は、2034年までに10万人あたり1人以下になると予想されています。
今後、世界各国からこのようなデータが蓄積されてきます。わが国が世界で唯一子宮頸がんが増加している国にならないために、若い男女がHPVワクチンを接種できなかったことによる不利益を被らないためにも、1日も早い積極的勧奨の中止が望まれます。

 

(The Lancet Public Health October.2.2018)
(吉村 やすのり)

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