オーラルフレイルの予防

オーラルフレイルとは、硬いものが食べづらい、食べこぼす、自分の唾液でむせる、滑舌が悪くなるなど、口の機能低下の兆しが表れる状態です。40代後半から以降に、兆候が表れる人が増えます。軟らかいものばかり食べる、筋力が低下する、咀嚼しづらいという悪循環に陥り、口の機能が一層低下してしまいます。大きな要因は舌や口周りの筋力の低下です。飲食や会話の際は舌や頬、下顎など様々な部位を、タイミングよく連動して動かす必要があります。そのためには、舌や咬筋などの十分な筋力が必要となります。
予防には若い頃からの心がけが大切です。まず、しっかり噛める歯と歯茎を保つために、歯磨きで口の中を清潔にしておくことが大切です。同時にウォーキングや筋トレで全身の筋力の維持を図ることも必要です。舌の筋肉の量は、骨格筋の量と相関します。人と会話する時は、口を大きく開けてしっかり動かし、相手に聞かせること意識することも大切です。

(2019年2月23日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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