カフェイン中毒

 カフェインは興奮作用があり、短時間に大量摂取すると吐き気、心拍数の増加などの中毒症状が現れます。成人では1g以上で症状が出る可能性が指摘されています。日本中毒学会の調査によれば、患者は2011年度10人、2012年度5人でしたが、2015年度は37人に急増しています。計101人中97人は眠気防止薬を使っており、7人が心停止、うち3人が死亡しました。心停止した人はいずれもカフェインを6g以上取っていました。
 カフェイン中毒は、若者を中心に増えています。カフェイン中毒死は臓器に異常は見られず、解剖で原因はわからないこともあります。眠気防止薬も薬局やインターネットで簡単に手に入り、よく売られているある錠剤は1箱(24錠)数百円で、全体だと2.4gのカフェインが入っています。過剰摂取につながりやすい眠気防止薬は、1回に買える上限を決めるといった販売制限も検討すべきです。

(2017年6月13日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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