コロナフレイルの予防

年をとって心身の活力が低下した状態をフレイルと言います。フレイルは、虚弱(英語でFrailty)が語源です。多くの人がフレイルを経て、要介護状態に陥ると考えられています。フレイルの最も大きな原因の一つが筋肉の衰えです。年をとるにつれて筋肉が衰える現象をサルコペニアと言います。筋肉が衰えると、転倒、骨折、認知症になるリスクを高めます。

加齢とともに、体力や筋力が低下し、日常の買い物が面倒だと感じるようになります。人と接する機会が減ったり、食生活のバランスが崩れたりすることで体が衰え、判断力や認知機能といった頭の働きも低下する悪循環が起きます。コロナ禍で外出制限することでフレイルが急速に進みます。新型コロナウイルスをむやみ恐れず、正しく、賢く恐れることが大切です。コロナフレイルに注意が必要です。

コロナフレイルを予防するためには、栄養と運動、社会参加が必要です。地域での習い事やスポーツ教室に参加し、バランスの良い食事をとることが大切です。一日のウォーキングの目安は、男性は7,000歩/1日、女性は6,000歩/1日です。好きなことや日常生活で活動量を補うのと同時に、オンラインなどを使って家族や友人とつながることが大切です。

(2021年4月11日 中日新聞)
(吉村 やすのり)

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