コロナワクチン治験の開始

新型コロナウイルスの感染や重症化を予防するワクチンの治験が、月内にも国内で始まります。開発メーカーは治験の結果を待たず、早くも量産体制の準備を始め、政府も支援に乗り出しています。治験を始める大阪大学発の創薬ベンチャーであるアンジェスは、開発成功の先を見据え、治験開始前からスピード重視で量産に向けた動きを加速させています。ワクチン開発に成功すれば、2021年前半に接種を始められると思われます。
量産体制を整備する動きは、各国で始まっています。しかし、一般的にワクチンの開発には年単位の時間が必要とされ、先行きは見通せません。期待が先行し、異例のスピードで準備が進んでいますが、ワクチンは健康な人にも接種するため、安全性と有効性を確認する過程をおろそかにすることはできず、慎重さが求められています。

(2020年6月27日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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