コロナ抗体カクテル療法の承認

厚生労働省は、中外製薬の新型コロナウイルス向け治療薬である抗体カクテル療法の製造販売を特例承認しました。国内のコロナ治療薬は4つ目です。重症化リスクがある軽症、中等症の患者に使います。臨床試験では、入院や死亡のリスクが7割減ったとされ、重症化抑制が期待されます。軽症者用の薬は初めてです。

(2021年7月20日 日本経済新聞)

カシリビマブ、イムデビマブと呼ぶ2種類のモノクローナル抗体を1回点滴します。抗体はウイルスを表面に結合して、ウイルスの増殖を抑えます。変異を繰り返すウイルスに対し、抗体が1種類だけでは感染してしまうことが懸念されています。変異株にも高い効果が期待できるとされています。このカクテル療法は、トランプ前大統領が新型コロナに感染した際に投与されたことでも知られています。

(2021年7月20日 朝日新聞)

抗体カクテルは、モノクローナル抗体と呼ばれるタイプで、製造に費用がかかることなどから高額になってしまいます。新型コロナに対応する薬は国が費用を賄うことになっており、患者の自己負担は発生しませんが、国の医療費には影響が及びます。

(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。