コロナ禍でのアカハラ

コロナ禍で、多くの大学生は秋からも遠隔で授業を受ける大学が多くなっています。不慣れなオンライン授業には学生と教員の双方が戸惑い、トラブルにつながっています。このまま放置すれば、アカデミックハラスメント(アカハラ)に発展する恐れが出てきています。これまでの学生と教職員の間のトラブルを列挙します。アカハラが認知され始めたのは1990年代で、大学の相談窓口の設置が進んできました。ここ5~6年はハラスメントの事実認定とは別で、苦痛を受けた学生のゼミや研究室を替えるなどして教員と離し、卒業できるような措置をとる大学が増えてきています。
コロナ禍で教員の負荷も高まっています。教員が、対面での授業と同様に効果を上げようと試行錯誤するなかで生じるトラブルも多くなっています。コロナ前より研究の効率が悪くなっている分野もあるうえ、保護者や学生からのクレームにも対応を求められ、教員のストレスも大きくなっています。

(2020年9月11日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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