コロナ禍での大学生の勉強時間の増加

日本学生支援機構の調査によれば、コロナ禍の影響で、大学生がサークル活動や外食に使うお金は減り、勉強時間は急増しています。授業の予習・復習、課題などに6時間以上を費やした学生の割合は50.9%で、前回から23.0ポイントも増えています。オンライン授業が増える中、リポートなどの課題がこれまでより多く出されて学生たちが時間をかけています。
収入に占める奨学金の割合がやや増え、経済状況が苦しくなっている様子もうかがえます。2019年12月~2020年11月の1年間の収入は、前回調査から3.7%減って平均192万7,600円です。このうち、アルバイトが占める割合は19.0%で1.1ポイント減少しています。一方、奨学金の割合は19.4%で1.4ポイント増でした。
支出額は5.3%減の平均181万3千円で、調査開始以来最低でした。サークルや部活などの課外活動は44.4%減の2万300円、通学費は30.7%減の4万4,700円、食費は10.5%減の16万円でした。新型コロナ対応の緊急事態宣言などでキャンパスが閉まり、サークル活動が縮小し飲み会が減るなど、生活が一変しています。

(2021年10月1日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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