コロナ禍での失業率の悪化

総務省の労働力調査によれば、完全失業率は8月の2カ月連続で悪化しています。3%台は2017年5月以来です。近年は人手不足を背景に2%台の低水準で推移していましたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による景気低迷によって悪化に転じています。完全失業者は206万人で、前年に比べて49万人増えています。失業者の増加は7カ月連続です。
厚生労働省が同日発表した8月の有効求人倍率は、8カ月連続の低下となりました。雇用の先行指標となる新規求人は、前年に比べて27.8%減少しています。減少幅では宿泊・飲食サービス業が49.1%、生活関連サービス・娯楽業が41%と大きくなっています。製造業が38.3%や情報通信業が34.6%、卸売業・小売業が34%など幅広い産業で大きく落ち込んでいます。

 

(2020年10月2日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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