コロナ禍での女性不況

出口の見えないコロナ禍で、女性への影響が広がっています。仕事を失う人の多さから女性不況とも言われています。コロナで困難に直面する女性の状況を重く見て、内閣府男女共同参画局は、昨年9月にコロナ下の女性への影響と課題に関する研究会を設置しています。経済活動の縮小による負荷が、女性に大きくかかる女性不況が起きているとして、緊急提言を発表しています。
苦境の根底にあるのは、性別による役割分担意識からくる格差です。世話をする職種の低賃金は、無償の家事や育児が正当に評価されてこなかった延長上にあります。女性への暴力にもつながっています。どれも世界共通の問題で、国連はコロナ対策の中心に女性と女の子を据えるよう各国に呼びかけています。

(2021年1月26日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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