シニア層のスマホ利用率の増加

高齢社会白書によれば、65歳以上がいる世帯のうち、29%にあたる736万9千世帯が一人暮らしです。2000年頃までは10%台でしたが、高齢者を支える子世帯の減少などを背景に、一人暮らしが増加しています。他方、60~70代のスマホ利用率は8割を超えるようになっています。シニアの単身者が増える中で、高齢者同士もスマホによる交流が当たり前の時代になっています。
しかし、スマホを使いこなせる高齢者は少数派です。見慣れない言葉が多いうえに、高額な料金の請求や悪質なサイトへの接続といったトラブルにならないか、不安に感じる高齢者も多いと思われます。高齢者のもとに大学生らを派遣するサービスも展開されています。スマホなどの安全な使い方を知りたいという高齢者へ指南しています。
新型コロナウイルス禍による外出自粛の影響で、知人らとの付き合いが減った高齢者は多くなっています。スマホを使ってコミュニケーションの機会が広がれば、孤立することも減り、気持ちにも張りが出ます。

(2022年6月22日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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