スマホアプリでの診療

スマートフォンのアプリで医師とのビデオ通話による診療や薬の購入ができるオンラインビジネスが、東南アジアで広がり始めています。デジタル化の波に乗ったスマホ医療は、東南アジアの医療体制を変える可能性を秘めています。利用者は、登録一覧から専門などを見て医師を選び、チャットやビデオ通話で受診する仕組みです。診察料の支払い、処方された薬の購入、職場への配達まで、アプリで済ませることができます。



東南アジアでの医師不足は深刻で、世界保健機関(WHO)の統計では、人口1,000人当たりの医師数がインドネシアで0.2人、タイで0.47人に過ぎません。日本(2.3人)や中国(1.8人)より大幅に少なくなっています。東南アジアの都会では、渋滞が深刻なうえ病院での待ち時間が長くなっています。地方は医師がいないという問題も抱えています。まず通信事情のいい都市部から始め、僻地への拡大を狙っています。

(2018年9月11日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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