センテナリアンとは、100歳以上の人を指し、日本語では百寿者とも表現します。110歳以上をスーパーセンテナリアンと言います。長生きするためには、身体面、精神面、社会面での努力が必要となります。身体面では歩行速度が、良い指標になります。歩行速度が速ければ速いほど、長生きをする傾向があるとされています。また、精神面では、認知機能が落ちていないことや、うつ状態でないことも重要です。社会性では、仕事をしている、地域活動をしているなど、なんらかの社会的役割があることも関わってきます。この3つのカテゴリーは、相互に影響し合っており、その上で健康が維持されていることがポイントです。
全身の筋肉が落ちないよう、運動や食事に気をつけることが大切です。筋肉が衰えると歩く速度が落ちますし、転倒による怪我や骨折につながったり、免疫力が低下し感染症にかかりやすくなったりします。また、疲れやすくなるため、活動範囲や活動量が減り、脳も活性化しにくくなるという悪循環が生まれます。高齢になると、全く異常がないという人は極めて稀です。持病や不調とうまく付き合いながら、生活の質を保つことが大切です。
（2017年8月15日 朝日新聞）
（吉村 やすのり）
