テレワークでの管理職のストレスの増加

ダイヤモンド・コンサルティングオフィスの調査によれば、テレワークを実施する管理職の4割が、部下との接し方で1年前よりストレスが増えたと回答しています。原因は、距離感の取り方が64%と最も多く、指示を出すタイミングの56%や育成の48%などが続いています。新型コロナウイルス禍で対面での会話が減り、コミュニケーションや人材育成の難しさは増しています。
テレワークを巡っては、新たな動きが出てきております。NTTはコロナ禍の収束後も働き方の基本に据える方針を明らかにしています。国内の実施企業の比率は、2021年に42%とコロナ禍前の2倍以上に増加しています。関連市場規模は、2025年に4,968億円と2019年の1.3倍に膨らむ見通しです。
こうした課題の解消に新興勢が乗り出しています。上司と部下の話している時間の比率や声の大きさ、抑揚などを音声解析ソフトが分析し、それぞれの怒りや喜びといった感情を定量的に示し、面談の改善点の発見や解決につなげようとしています。また、音声から安心感や共感力、発話比率の3項目を分析し、人事担当や経営陣がその結果を踏まえて研修などを検討できるようにしています。リモート環境では、管理職の聞く力は重要になります。

 

(2021年10月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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