デジタル錠剤

 米食品医薬品局(FDA)は錠剤にごく小さなセンサーを埋め込んだデジタル錠剤を承認しました。医師の処方通りに患者が薬を飲んだかどうかを第三者が確認できます。効果的な治療ができ、医療費の削減にもつながることが期待されますが、患者のプライバシー保護という課題も残ります。
 3㎜前後のセンサーのついた錠剤を服用すると、胃の中でセンサーが胃液に反応して信号を出します。患者の脇腹につけた小型装置が信号を検出します。薬をいつ飲んだかという情報をスマートフォンやタブレット端末に転送します。患者の同意のもと、医師や介護者、家族らがその情報を共有できることになります。センサーは一定の時間がたてば、体内で消化・吸収されずに排泄されます。薬を飲み忘れやすい他の病気のお年寄りらにも応用できます。

(2017年11月15日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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