データサイエンス教育の取り組み

データを活用し課題解決を目指すデータサイエンスを、学生に知識として身につけさせる動きが始まっています。日本経済新聞の調査によれば、全国の有力大学の約7割が初級レベルの授業を必修化すると答えています。データサイエンスとは、膨大なデータを収集して詳細に傾向などを分析し、社会やビジネスの課題解決につなげることを目指す学問です。統計学やプログラミング、AIを駆使し、世の中にあふれるデータから目的にあうものを取り出して分析し、価値を引き出します。
政府は2019年6月にまとめたAI戦略で、2025年までに全ての大学生・高専生が初級レベルの知識を身につけ、その半数の25万人を応用レベルに習熟させるとの目標を示しています。さらに2千人は世界で活躍できるエキスパートに育てるとしています。グローバル競争の面からも、この分野の高度人材が不可欠になるためです。
国は指導者育成を急いでいます。国の研究機関が新設した大学統計教員育成センターは、10月から大学の若手研究者を指導者にする事業を始めています。東京大学など9校の11人が研修中で、将来は年100人以上の指導者輩出を目指しています。

 

(2021年12月8日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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