ドラッグラグとは

 ドラッグラグとは、海外で承認されている薬を国内の患者が使うまでに時間がかかることをいいます。臨床試験を実施する体制が整ってきたことにより、医療機関側が慣れたこともあってラグは短縮しています。中には海外よりも臨床試験が短い例も出てきています。5大がん(大腸、胃、肺、肝臓、乳房)については、ドラッグラグはほぼ解消されています。
 今後の課題は、希少がんへの対応です。希少がんとは、肉腫や悪性脳腫瘍、皮膚がんの一種の悪性黒色腫など約190種類です。ほとんどの場合、患者数が少ないため臨床試験の実施が困難です。しかし、全ての希少がん患者を合計すると、がん全体の2割ほどに上っています。

(2017年6月25日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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