ネット依存症

厚生労働省研究班によれば、スマートフォンのゲームやSNSなどインターネットの使い過ぎで日常生活に支障をきたすネット依存の疑いが強い中高生が、全国で推計約93万人に上ることが明らかになりました。5年前と比べて約40万人増え、特に中学生で倍増していました。また授業中の居眠りや遅刻など学校生活にも支障が出ていました。「使用時間を短くしようとして落ち込みやイライラを感じるか」など8問中5問以上が当てはまれば、依存の疑いが強いと判断しています。ネット依存の疑いが強い生徒の割合は、中学生で12.4%(2012年度6.0%)、高校生は16.0%(同9.4%)でした。中高全体では7人に1人の割合になります。
回答者全体で見ると、中学生の7割、高校生の9割がスマホを利用しています。各学年とも8割前後が動画サイト、7割前後が情報検索に使っています。オンラインゲームは男子で多く、SNSは女子が多く使用しています。ネットの使い過ぎによる問題は、成績低下(高校2年で53.3%)や居眠り(同50.5%)、遅刻(同13.7%)、友人とのトラブル(同10.4%)が多くを占めています。ネット依存のうち、ゲームのやり過ぎで日常生活が送れなくなるゲーム障害について、WHOは、6月に公表した国際疾病分類に初めて明記し、精神疾患として認めています。

(2018年9月1日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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