パワーハラスメント(パワハラ)とは

 厚生労働省は、パワーハラスメントを、同じ職場で働く人に職務上の地位や人間関係などの優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて精神的・肉体的苦痛を与える、または職場環境を悪化させる行為と定義しています。過去3年間意に経験した人の割合は32.5%で、4年前の調査より約7ポイント増えています。
 国はパワーハラスメントの類型を示しています。殴ったり蹴ったりの暴力は身体的な攻撃です。仲間はずれは人間関係からの切り離し、こなしきれない量の仕事を命じる過大な要求、逆に仕事を与えないなどの過少な要求、必要がないのに休日の予定をしつこく聞くなどすれば個の侵害にあたります。パワハラはいつも上司が加害者で、部下が被害者というわけではありません。部下の方が年上だったり、現場の仕事を良く知っていたりして、優位な立場にいることもあります。よその部署から来た上司を職場で孤立させ、悪い噂を流すなどして異動に追い込むようなこともパワハラにあたります。

(2017年9月10日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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