ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン―Ⅰ

米国NIHのNational Cancer Institute(NCI)は、HPVワクチンについての情報を2018年5月16日に更新しています。

HPVワクチンとは
HPVワクチンはヒトパピローマウイルス(HPV)に対して予防効果のあるワクチンです。 HPVの種類は200種類以上あり、そのうち40種類以上の型が直接的な性的接触を通じて感染します。子宮頸がん、肛門がん、中咽頭がん、陰茎がん、外陰がん、および膣がんなどのがんの発症に関わっています。
米国食品医薬品局(FDA)は病原性HPV感染予防ワクチンであるガーダシル®、ガーダシル®9、およびサーバリックス®の3種類を承認しています。これら3種類のワクチンは全て、高リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)であるHPV16型および18型による感染を予防します。これら2種類の型は子宮頸がんの約70%と、その他にもHPV関連がんの大半を引き起こします。ガーダシルは性器いぼの90%を引き起こすHPV6型および11型による感染も予防します。ガーダシル9はこれら4種類の型に加え、5種類の病原性HPV(31型、33型、45型、52型、および58型)による感染も予防します。

(吉村 やすのり)

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