ビタミンD欠乏症の子どもの増加

ビタミンDは皮膚に紫外線があたって合成されます。腸管のカルシウムの吸収や骨への沈着を促し、子どもの発育に密接に関わっています。子どものビタミンD欠乏症が増えています。ビタミンDが欠乏すると骨の発育不良を起こし、O脚や背中が曲がる くる病の引き金にもなります。近年は過剰な日焼け対策が原因になっているとの指摘もあります。
1日に必要とされるビタミンDは、大人で15㎍です。厚生労働省の日本人の食事摂取基準では、1日に摂取するビタミンDの目安を、生後1歳未満で5㎍です。大人で5.5㎍としています。食事以外に紫外線から合成する量の目安を10㎍と仮定すると、夏は全国どこでも数分程度で十分です。治療は、ビタミンDを補うサプリメントを取ることがメインになります。ビタミンDは魚に多く、サケ一切れに約25㎍、サンマ1匹に約15㎍含まれています。また、キノコ類にも多く含まれます。ビタミンDを補うサプリメントも出ています。

 

(2018年9月20日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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