マンモスの復活

近畿大学の入谷明名誉教授らの研究チームが、マンモスの復活のため、核移植技術を用いた成果を発表しています。マンモスは、ロシア北方のサハ共和国の永久凍土から2010年に発見されたYUKA(メス、体長約3.5メートル)です。保存状態が良く、チームは脚から筋肉と骨髄の組織を採取し、そこから生物の遺伝情報を担う細胞の核を抽出し、マウスの卵子に注入しました。細胞分裂の直前に起こるような動きが確認できたとしています。



研究者によると、マンモスの復活を目指し、日本や韓国でこうしたクローン技術を用いた研究が進んでいます。より保存状態がいい細胞核が得られれば、細胞分裂などに進むことが期待できるとしています。入谷明教授らは、20年程前に象の卵子を用いてクローン胚を作製しようとしましたが、成功しなかった経緯があります。

(2019年3月12日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。