メタボ健診

 厚生労働省の調査によれば、4074歳を対象とした特定健康診査(メタボ健診)の2015年度の受診率が50.1%となり、2008年度の開始以来、初めて50%を超えました。政府は生活習慣病の予防に向け受診率70%を目標に掲げています。メタボ健診の対象者は約5,396万人で、このうち受診したのは約2,706万人です。受診率は前年度の48.6%から1.5ポイント増えています。公務員らが加入する共済組合では75.8%、大企業の社員ら向けの健康保険組合では73.9%と、目標の70%を超えています。
 しかし、中小企業の従業員らが加入する協会けんぽは45.6%、市町村が運営し自営業や無職の人らが入る国民健康保険は36.3%で低迷しています。受診率の高い共済組合や健保組合でも、加入者のうち配偶者ら家族の受診率は40%台にとどまっています。わが国はメタボ健診のみならず、がん検診率も50%を切っており、欧米に比べ低いことが問題です。

(2017年7月31日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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