レジオネラ感染症の増加

レジオネラ症は呼吸器系の感染症です。1年を通じて感染がみられますが、特に梅雨前後や7月に多く発症します。土や川の水など自然界に存在するレジオネラ菌が、清掃や消毒が不十分な入浴施設の循環式浴槽や給湯器の水の中で繁殖し、それを吸い込むことで感染します。
国立感染症研究所によれば、2017年の患者数は1,722に達しています。レジオネラ菌は60度以上で死滅します。しかし、最近では加湿器の使用による感染報告が増加しています。塩素系洗剤によるこまめな手入れや消毒などでも繁殖は防げますが、水を熱さない超音波式加湿器は手入れが不十分だと菌が繁殖しやすくなります。

(2018年7月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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