ワクチンの有効性

ワクチン接種の進む国を中心に、接種を完了した人が感染するブレークスルー感染の症例が報告されています。しかし、ウイルス抑止にワクチン接種の有効性はなお高いと考えられています。米カリフォルニア州など米国の25州と首都ワシントンでのデータによれば、接種を完了した人のうち、これまでに感染した人は0.09%と、1,000人に1人(0.1%)に満たないとされています。接種完了後に重症化した人は0.01%、死亡するケースは0.001%とさらに少なくなっています。
先進国を中心にワクチン接種が進み、4月下旬以降減少してきた新規感染者数は、感染力の強い変異ウイルスの流行で再び増加に転じています。さらなる変異を食い止めウイルスのまん延を防ぐためにも、接種の遅れる新興国へのワクチン供給を急ぐ必要があります。

(2021年8月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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