ワクチンパスポートの導入

ワクチンパスポートとは、新型コロナウイルスのワクチンを接種したことの証明書で、日本では7月26日から運用が始まりました。ワクチンを打つ時に会場で発行される接種済証か接種記録書を、旅券や接種券と一緒に自治体窓口に提出すると手に入ります。
海外では、日本よりも導入が進んでいる国は多くなっています。EUでは、7月から国境を超える際に隔離や検査を免除するデジタルCOVID証明書の運用が始まっています。現在では加盟27カ国と周辺国の計31カ国で使えます。
先行したのはイスラエルで、2月下旬にデジタルのグリーンパスの発行を始めています。ジムやレストランの利用時に提示が必要となるなど、国内での活用も進んでいます。米国は導入するかどうかを州政府に一任しています。ニューヨーク州では3月、事実上のワクチンパスポートを国内で初めて導入して、音楽やスポーツイベントの入場に使われています。5月に導入したハワイ州は、所有権者がハワイを訪れた際の検査などを免除しています。
パスポートの規格は、国や地域によってバラバラで、運用ルールもまちまちです。統一して便利にすることが課題となります。国際航空運送協会などは、世界共通のデジタル証明アプリを開発しています。

(2021年7月31日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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