世界の航空便数の減少

世界の航空便数は落ち込んだままです。日本は9月の国内線旅客数が前年比6割減でした。国際線はさらに厳しく、訪日客が増えていた空港ほど打撃は大きくなっています。国際航空運送協会は、航空需要がコロナ前の水準に戻るのは24年とみていますが、その予測も定かではありません。
世界の空港管理者で構成する国際空港評議会の推計によれば、年末までに航空需要が回復し始めなければ、欧州の193空港が破産する可能性があるとされています。米国やアジアも苦境は共通しており、多くの雇用も生む空港の存続が危うくなれば、地域経済が大きく揺らぎかねない状況です。

(2020年11月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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