世界の都市のCO2排出

信州大学などの国際研究チームは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を世界の都市が消費を通じてどれくらい排出しているかを推計しています。東京や横浜を中心とした首都圏が9位、大阪市周辺が35位でした。各国の都市1万3千余りを抽出して集計しています。上位100都市で世界の排出の18%を占めることが判明しています。主要な都市が、主導して排出削減に取り組めば大きな改善につながることを示すデータです。
日本は他に名古屋市周辺82位、群馬県の前橋市・高崎市周辺179位が上位に入っています。人口1人当たりの排出量は香港が最多です。日本は福井市周辺261位、茨城県土浦市周辺287位、茨城県ひたちなか市周辺292位など、500位以内に13都市が入っています。車の普及率や所得の高さ、暖房の使用が影響しています。温暖化がこのまま進むと今世紀末の気温上昇は3度に達し、大きな被害が生じると予想されています。

(2018年6月20日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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