中高年の自殺の原因や動機

2020年版自殺対策白書によれば、2009~19年に自殺した中高年・高齢者約20万8千人の原因・動機として、最多は健康問題で5割程度を占めています。2番目に多かったのは経済・生活問題で3割弱程度です。厚生労働省は自殺には複数の原因が重なることが多く、健康問題にも経済事情などが複雑に絡んでいるとみています。中高年を男女別にみると、男性で生活苦など経済・生活問題、女性で夫婦関係の不和など家庭問題が多くみられました。
2019年の自殺者数は2万169人で、前年より671人減少しています。10年連続減少し、統計を始めた1978年以降で最少でした。15~39歳の各年代の死因で最も多いのは自殺でした。15~34歳で自殺が死因の1位なのは、先進国では日本のみとし国際的にも深刻としています。2020年の状況を厚生労働省の月別の自殺者数でみると、1~6月は前年同月比減ですが、7~9月は増加に転じています。コロナ禍の影響かもしれません。

 

(2020年10月27日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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