中高校生に対する低用量経口避妊薬(OC)の伝え方

学校関係者や保護者の理解を得るためにも、中学生に対しては月経痛や月経周期調整としてOC・Low dose estrogen-progestin(LEP)の役割を強調することが大前提となります。その後に若い年代の最も確実な避妊法はOCであることを説明するべきです。高校生に対しては、若い世代での確実な避妊法はOCだけであり、コンドームは、むしろ性感染症予防の役割であることを説明する必要があります。高校生に対しても、月経周期調節を含めたOC・LEPの様々な役割を伝えるのは当然のことです。
若い中・高校生が、OC・LEPを避妊のためだけではなく、月経に伴う多くの随伴症状から解放されるためにも、一人でも多く服用できるような環境を作り出してゆくことが大切です。それが結果的に、予期せぬ妊娠や人工中絶の減少につながります。こうした生殖教育に携わるのが産婦人科医なのです。

(日本女性医学学会ニューズレター vol.24 No.3 May.2019)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。