五十肩

 五十肩は、50歳代で発症することが多いので、五十肩と呼ばれていますが、40歳代で発症することも、60歳近くになって起こることもあります。正式名称は肩関節周囲炎と呼ばれ、発症原因は不明です。肩関節を構成する組織が加齢とともに変化し、炎症が起きます。怪我をしていないのに、ある日突然、片方の肩が激しく痛み、腕を上下左右に動かせなくなります。
 五十肩と思ったら、放置は禁物で、専門医に診てもらうことが必要となります。適切な処置を怠ると、肩関節が固まって動きが制限され、回復しづらくなることもあります。痛みの変化に合わせて、ケアとリハビリが大切です。炎症が始まったばかりで痛みがピークの急性期は、安静が基本です。痛みが和らいできた頃が亜急性期で、ずっと肩を動かさずにいると関節が固まってしまうため、無理のない範囲でリハビリが必要です。炎症が始まり、痛みがほぼなくなる慢性期に入ったら、積極的にストレッチすることが大切です。ほとんどの五十肩は1年前後で自然に治ります。私も50代に2回経験しましたが、6ケ月程で自然に治りました。

(2017年5月13日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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