人口減少社会―Ⅳ

生涯未婚率
 20歳代の出生率は前回推計を下回っており、未婚化や晩産化の傾向は続いています。経済的な理由で結婚したくても出来ない若者も少なくなく、50歳まで一度も結婚しない人の割合は上昇が見込まれています。日本人の場合、欧州と異なり98%が婚内子であり、結婚しないと子どもを産めない社会的環境があります。未婚化は少子化の主な原因の一つです。
 50歳まで一度も結婚をしたことがない人の割合の生涯未婚率は、今年53歳になる女性で12.0%です。それが晩婚化などで今年17歳になる女性では、18.8%に上昇すると推計されています。未婚化や晩婚化、さらには現在の社会状況や労働環境を考えると出生率の増加は望めそうにありません。こうした指標などを加味すると、2065年の出産数は557千人となり、2015年からほぼ半減するとされています。

(2017年4月11日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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