人生100年時代

厚生労働省の資料によれば、1921~25年当時の平均寿命は、女性43.20歳、男性42.06歳でした。平均寿命は年々、過去最高を更新しています。平均寿命は死亡率が今後も変わらないと仮定し、その年に生まれた0歳児があと何年生きられるかを示しています。2017年の平均寿命は女性87.26歳、男性81.09歳で、男性は初めて81歳を突破しました。国立社会保障・人口問題研究所は、2065年には女性が91.35歳、男性が84.95歳まで延びると推計しています。
平均寿命の延びとともに、100歳以上の人口も増え続けています。2017年9月時点で、全国6万7,824人に達しています。100歳以上は厚生労働省の調査が始まった1963年はわずか153人でした。1998年に1万人、2003年に2万人、2007年に3万人、2009年に4万人、2012年に5万人、2015年に6万人を突破しました。日本の総人口が減り続ける一方で、100歳以上は今後も増え続けています。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、100歳以上は2025年に13万3千人、2035年25万6千人、2050年に53万2千人、2065年に54万7千人になるとしています。人工知能(AI)の急速な進化を健康や医療に応用すれば、あと10年程度で、老化の速度を超える速度で寿命がかなり延びる可能性があります。平均寿命が延び続ければ人生100年時代は将来、現実のものとなります。

(2018年7月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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