介護福祉士養成の施設の定員充足率の減少

厚生労働省によれば、介護福祉士の養成課程を持つ専門学校など養成校の入学者は、2006年には1万9,289人でしたが、近年は約6割少ない7,000人台で推移しています。定員充足率は50%を割り込み、学生の募集停止や学科の閉鎖も相次いでいます。2000年代には400校を超えていた養成校はすでに約30校減少しました。各校は外国人留学生の獲得に力を入れ、入学者の3割超を占めるまでになっています。
若い世代の介護離れで、外国人留学生の受け入れに注力してきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大で入国がストップしました。回復は見通せず、学生の募集停止に追い込まれる養成校が増え、担い手確保への悪影響が懸念されています。
国が率先して介護福祉士の社会的評価を高め、キャリアアップの仕組みを整備するなどしない限り、日本人学生は介護職に夢が持てず、学生確保に限界があります。留学生は人手不足の介護業界で貴重な人材です。入国制限で介護への意欲を失わないようにつなぎとめることが必要になります。団塊の世代が全員75歳以上になる2025年には、介護の担い手は約32万人不足するとされています。

(2021年12月25日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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