企業者の女性比率

女性の活躍が進む中、従業員として働くだけでなく起業する女性も増えてきています。総務省の2017年就業構造基本調査によれば、全国で起業した女性は18万3,000人です。男性の115万6,000人にはまだまだ少ないのですが、2012年調査と比べると男性が1.6%減なのに対し女性は1.6%増となっています。
都道府県別で起業者に占める女性の割合を見ると、大都市圏の福岡県と東京都を抑えて鳥取県が19.1%と最高で、19.0%の高知県が2位でした。人口減が続く鳥取は働き手の確保へ、女性が働くのは当たり前という風土を築いてきています。内閣府の2018年4月調査の都道府県の地方公務員管理職に占める女性の割合でも、鳥取県は20.0%と首位です。高知は自立志向の強いはちきんという女性気質が起業につながっています。高知は県民所得が全国平均より低く、夫より稼がなければ食べていけないと一念発起、飲食・サービスで起業するケースが多くなっています。

(2019年10月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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