保育園選考にAI利用

保育所の入所選考は、一般的に、親の就労時間や雇用形態、兄弟姉妹や要介護者の有無など保育を必要とする条件を項目ごとに点数化し、優先順位をつけます。その上で、兄弟姉妹は同じ保育所に、入所できるのなら離ればなれでも可などといった各家庭の要望も勘案し、子どもを割り振ります。公平公正を期すため、自治体職員は残業を重ねつつ、可能な限りの最適解を見いだしています。
保育園の選考は、保育施設の入所選考に、自治体によっては毎年のべ数百時間も費やします。この選考に人工知能(AI)を活用しようという動きが出てきています。AIにかかると短時間で完了し、省いた時間で、別の市民サービスにつなげられる可能性もあります。しかし、運用方法を誤れば、正しい割り振りにならない恐れがあります。懸念払拭のため、導入する場合でも、初年度は手作業と並行して慎重に進める必要があります。

(2018年10月13日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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