保育施設での死亡事故

 待機児童数が高止まりする中、認可外保育施設にも保育の受け皿としてのニーズが高まってきています。しかし、認可外施設は保育の質にばらつきがあるとされ、保育中の子どもの事故も少なくありません。認可外施設は全国に約8,000か所あり、入所児童は約20万人です。認可保育所に通う子ども約214万人の10分の1程度ですが、死亡事故は認可施設より多くなっています。2015年に報告された全国の保育施設での事故で、14人の乳幼児が亡くなっていますが、このうち10人が認可外施設でした。
 子どもの安全のためには、行政は認可外施設への巡回・立ち入り調査を強化し、情報公開を徹底するべきです。こうした立ち入り調査の結果や、施設の基本情報は、利用者にわかりやすい形で公開すべきです。情報の公開は、認可外施設の保育の質の向上につながります。

(2017年2月16日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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