保険診療費の値上げ

消費税の8%から10%への引き上げにより、保険診療の初診料や再診料が10月に値上げされます。初診料は、現在の2,820円(患者負担はその1~3割)から2,880円へ60円の値上げ、診療所や中小病院の再診料は720円から730円へ10円値上げされます。大病院の再診時にかかる外来診療料は、730円から740円になります。3割負担だと初診料で18円、再診料で3円の値上げです。このほか、入院の基本料や管理料なども引き上げられます。歯科の初診料や再診料、保険薬局の調剤にかかる基本料なども上がります。
医療機関がメーカーなどから医療機器などを仕入れる際の料金には、消費税がかかっています。しかし、医療機関は保険の診療報酬を徴収する際に、消費税を上乗せすることはできません。このため、消費税が上がれば、その分医療機関の負担は増えます。保険診療の値段そのものを引き上げることで、消費税増税に伴う医療機関の負担増を補填するという方法がとられています。

(2019年2月28日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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