健康寿命の延伸

厚生労働省が7月31日に発表したまとめによれば、2019年の日本人の平均寿命は、男性が81.41歳となり過去最高(2018年は81.25歳)を更新しました。女性は87.45歳となり、同じく過去最高(同87.32歳)を更新しています。男性が8年連続、女性が7年連続の更新となりました。しかし一方で、元気に自立した生活を送れる期間である健康寿命(厚生労働省、2016年)が、平均寿命より男性は9.27年、女性は12.66年も短くなっています。
これは健康な期間だけではなく、支援や介護を必要とするなど、健康上の問題で日常生活に制限のある期間が男性よりも女性の方が長いということを示しています。今後も平均寿命の延伸とともに、健康寿命の差が広がっていくことが予想されます。長い人生、いつまでも元気に過ごすためには、健康づくり・健康維持を図り、平均寿命の延び以上に健康寿命を延ばしていくことが求められます。女性の健康寿命の延伸のためにも、産婦人科医の役割がより一層大切になってきます。

(家族と健康 第798号2020.9.1)
(吉村 やすのり)

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