債務残高の上昇

1990年度当初予算は、総額66.2兆円でした。歳入は主に税収と公共事業向けの建設国債で賄っていました。2020年度、補正前の当初予算は総額102.7兆円で、歳入は税収と建設国債では賄えず赤字国債で補っています。この30年間で、歳出では社会保障関係費が11.6兆円から35.9兆円に増大しました。高齢化に伴い65歳以上の暮らしを支える年金、医療、介護費がかさみ、赤字国債で穴埋めせざるを得なくなっています。

国際通貨基金(IMF)によると、主な国の債務残高の対国内総生産(GDP)比は、2020年で日本266.2%が最も高く、米国131.2%、フランス118.7%、英国108.0%です。2005年以降の推移をみても、日本は常に他国を上回る高い水準にあります。

(2021年2月13日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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