働く女性の健康増進調査―Ⅶ

定期健診の意義
初めて婦人科・産婦人科を受診した理由として、「症状があったから」が 1 位、「乳がんや子宮がん等のがん検診」が2位でした。「自分の身体の状態を知るため」と回答した人は少なく19.6%でした。しかし定期的な婦人科・産婦人科の受診については、約70%が未受診と回答しています。定期的に婦人科・産婦人科を受診するきっかけとなった情報源は、1位が「会社の健康診断で定期受診を勧められた」で約22%、2位が「婦人科・産婦人科を受診した時に医師から定期 受診を勧められた」で約20%でした。
女性が自身の状態を把握するため、定期的に婦人科・産婦人科を受診することは重要な行動である。しかし、婦人科・産婦人科を初めて受診した理由として、「自分の身体の状態を知るため」と回答した人は多くありません。若年からの婦人科・産婦人科の受診または定期的な婦人科・産婦人科の受診を習慣付けることや、かかりつけの婦人科医を持つことによって、女性が自分自身の状態を知る機会や、相談ができる場をつくることが重要です。働く女性に対しては、特に企業における健康診断が大きな影響を与えており、婦人科を含む健康診断の推奨等、企業における対策が期待されます。

 

(働く女性の健康増進調査2018)
(吉村 やすのり)

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